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Q&A工業用ミシンのコーナー


ミシンて、どうしてミシンって言うの?
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職業用と工業用と、何処が違うの?(業界の諸先輩方へ、違っていたら、ゴメンネ!是非ご指摘ください)
職業用ミシンと工業用ミシンは、違います。
あらためて、その2つを表にしてみます。以下の様に分類されます。
種 別
業界での
呼び名
ミシン駆動
ミシン速度調整
職業用
ミシン
103型
足踏みタイプ足加減(わかるよね?)
小型電動
モータータイプ
コントローラーの踏み加減で速度調整ができる。
現在では、針棒の停止位置が一定位置で停止する機能が大半です。
工業用
ミシン
工業用
(96型)
(400W型)
クラッチ
モータータイプ
速度調整ができない。
ミシンの針棒の停止位置が、一定では無く、ランダムである。
コンピュータ
搭載モータータイプ
ペダルの踏み加減で、速度調整ができる。また、別途モーター制御BOXの機能で最高速調整が可能なタイプが大半。また、オプションで各種の制御をできるタイプが主流。
ミシンの針棒の停止位置が、針下停止で、自動糸切り機能が付いたタイプが大半。
如何でしょう?。とりあえず、ご理解いただけたでしょうか?


革を縫うミシンで17ミシンと18ミシンって、どう違うの?(H15年/安田様よりご質問)
シンガー社製ミシンが、ミシンの基本構造区別の根源であると言っても過言ではないでしょうね。
シンガーの古い資料によりますと
上段の17ミシン(17型)は、筒縫いで、針落ちの左側にローラー押さえがあり、針落ちより左下の腕が切れている。
下段の18ミシン(18型)は、筒縫いで、針落ちの左側にローラー押さえがあり、針落ちより右の腕が切れている。
という説明があります。
靴やカバンを縫うとき、腕が逆でないと縫えない工程があると思います。その為の区別と思われます。
開発当初は、厚物用筒縫いで、ローラー押えという組み合わせを総じて使われたが、現在では、全てのミシンにローラー押えが付いている訳でもない。
後述のペンネーム45K(このネームの意味が最初解らなかった・・・)様のご案内後、セイコーミシンも掲載してみました。
シンガーミシン資料
セイコーミシンの現行機種
17ミシン/右ミシン
運道具皮革袋物用
ことの発端は、
厚物用
筒縫い
ローラー押さえ
右ミシン
TE6の拡大画像へGO!!
18ミシン/左ミシン
靴甲皮縫用
ことの発端は、
厚物用
筒縫い
ローラー押さえ
左ミシン
TF-6の拡大画像へGO!!

追補版
ペンネーム「45K』様より、掲示板での詳細説明がございました。
17/18はシリンダーベット、半回転釜、カム天秤、基本的には下送り。
釜は剣先が非常に長く、針が布を抜ける間も糸の移動が少ないので、厚いものでも縫いあがりの風合いがよいのが特徴。
SINGER社なき今、日本のSEIKO社(時計を作っている会社ではありませんが)から17=TE6、18=TF6として製作、販売されています。
かばんや靴を作成されている職人様にはこちらの名前が通りが良いかもしれません。
かつては人気のあった機種らしくサブクラスも多く存在していたようです。
二本針仕様もあったように記憶しています。
ちなみにこのクラスの平ベットが16です。
はいな!、16ミシンも調べてみました。(館長の弁)
16ミシンの拡大画像へGO!! 厚物用、平ベットミシンで、やはりローラー押えが付いています。

45ミシンって、どんなミシン?(H16年3月ガネーシャ様よりご質問)
45ミシンを少し調べました。
シンガーミシンは、いろいろなミシンを、よくぞまあ、ここまで開発したもんだ?!と脱帽ですね。
45というのは、やはりシンガー番号から来ています。
正確には、45Kという番号で、かなりの種類のミシンを課発し、販売されてきました。
(そうか?!、ペンネーム45K様は、ここからネームを取られていたのか?、・・・図られたか?!)
一言で、かつ総じて言えば、「馬具を縫うミシン」=「シンガー45Kミシン」というイメージが強いようです。
前述のように、
16ミシンは、厚物用平ベットミシン
17ミシンは、厚物筒縫い右ミシン
18ミシンは、厚物筒縫い左ミシン
に対して、
45Kミシンは、極厚ミシンの総称と位置付けられている。45Kとしては、平ベットも筒縫いとしてもミシンの設定はある。
シンガー45K11平ベット
シンガー45K56筒縫い
シンガー45K66筒縫い
45K11の拡大画像へGO!!
45K56の拡大画像へGO!!
45K66の拡大画像へGO!!
16ミシンより、極厚を縫う為に開発されたミシン
糸の冷却用のカップが上部にある。
馬具等極厚物縫いミシン
上送り機構のはしりと言えようか?、縫いピッチも粗く縫えたらしい。
17ミシンに比べて、アームが太く設計されている。
極厚物縫いミシンとして、ローラー押えが付いている。
やはり、17ミシンに比べて、アームが太く設計されている。

工業用ミシンの購入を考えているけど工業用ミシンの音ってうるさくないの?
おいおい!、以下のデータだと、結構うるさいじゃないか?
静かな事務所が50dB、騒々しい事務所の中が70db。
地下鉄や電車の車内が80dB、電車が通るガード下が100dB。
うーん、電車が通るガード下ほど、うるさいのか?、ちと疑問ですが、データは、データ。目安にしてください。
工業用
ミシンモータ
現      象
ミシン停止時
のモータ音
ミシン起動中
のミシン起動音
合  計
dB
(デシベル)
クラッチモータ
エレクトモータ
JUKI現行機種
DDL-5530N
ミシン停止時でも、
モータは回転している
20dB
80dB
100dB
サーボモータ
JUKI現行機種
DDL-8700
DDL-5571N
ミシン停止時、モータ回転停止。
ミシンが起動時のみモータ回転。
0dB
80dB
80dB
*以上のデータは、某ミシンメーカーより、標準的な参考値として入手しました。
 「dB」デシベルとは、音の大きさの単位です。
 物理的な音の大強さ(音圧レベル)に人の聴覚にあわせて周波数補正を加味したものです。
デシベル(dB)
音の大きさ例
120dB
飛行機エンジンの近く
110dB
自動車の警笛(前方2m)
100dB
電車が通るガード下
90dB
大声の独唱/騒々しい工場の中
80dB
地下鉄や電車の車内
70dB
電話のベル/騒々しい事務所の中
60dB
静かな乗用車/普通の会話
50dB
静かな事務所
40dB
郊外ではない街中の深夜/図書館/静かな住宅地の昼
30dB
郊外の住宅地の深夜
20dB
木の葉の触れ合う音/置時計の秒針(前方1m)

平2本とか?、3本針って、どんなミシンですか?(群馬県/吉田様からのご質問)
正確には、3本針両面飾り扁平縫いミシンと言います。標準送りミシンの他、上下送りミシンもあります。
3本針両面飾り扁平縫いミシン/標準下送りミシン
平ベットミシンの大きい画像へGO!!
中筒ミシンの大きい画像へGO!!
小筒ミシンの大きい画像へGO!!
平ベットタイプ
中筒タイプ
小筒タイプ
平ベットの為
筒縫いはできない
衿や裾なら筒縫いできる
袖口なども入る
標準仕様としての存在とラッパによるテープくるみ等の設定機種がある
送り量、いせ込み量は平ベットと同程度OK
送り量、いせ込み量に制限有り

上下送りミシンって何?上下送りの説明の大画像へGO!!

3本針両面飾り扁平縫い上下送りミシン
上下送り
平ベットタイプ
上下送り
中筒タイプ
上下送り
小筒タイプ
平ベットの為
筒縫いはできない
衿や裾なら筒縫いできる
袖口なども入る
標準仕様としての存在とラッパによるテープくるみ等の設定機種がある
送り量、いせ込み量は平ベットと同程度OK
送り量、いせ込み量に制限有り

工業用ミシンのテーブルってもっと幅狭くならないの?
まず、工業用ミシンテーブルの規格から、ご説明
ミシンの種類
テーブルの大きさ/厚さは、4cmが標準
自動糸切ミシン
メーカー仕様は、おおよそ幅120cm×奥行55cm位×厚さ4cm
本縫ミシン
ロックミシン
その他ミシン等
関東仕様→幅120cm×奥行55cm位×厚さ4cm
関西仕様→幅120cm×奥行60cm×厚さ4cm
(中部含む)

ヘ〜、テーブルに関東仕様、関西仕様ってあったんだ?!。
はいな!、最近はその事を知らないミシン屋さんも多い。
以上の表から解るように、大半のメーカーが関東仕様の為、中部以西(関西)でも関東仕様が増えてきました。
いずれにしても、テーブル幅は、120cmと厚さ4cmは、ほぼ決まっている。(特殊な機種で、幅広や、5cm厚もある)

ミシンのスチール脚は標準が85cm、幅狭仕様で、60cm幅もある。
幅狭60cm脚は、モーターやミシンなどが、うまく取り付くか?という問題があり、使用できる機種は少ない。
ここでは、お金をかけないて、日曜大工クラスで、テーブルをノコギリで切ることで、解消しよう。
上述のよに、スチール脚は標準が85cmだから、脚を変えない限り、85cm よりは、狭くならない。
目標、90cm〜100cmとするのが、良いでしょう。

上記のご説明を忠実に行った、お客様がおられますので、以下ご紹介を。以下画像をご覧あれ!。
方     法
埼玉県は鳥井様の画像!!
左側だけ切って、92cm上りだそうな。
あっぱれ♪、あっぱれ♪・・・、っまー!ミシン屋さん顔負けの出来栄えで脱帽っす!。
(1)
ミシンの左側にある、引き出しを取り、引出しのサン(スチールと木製がある)を外します。
(2)
脚は、4本の木ネジでテーブルを止めています。脚とテーブルを見極めて、脚を右方向へある程度寄せます。
(3)
位置が決まったら、先ほどの外した木ネジで、脚とテーブルを再度固定します。
(4)
ここで、外した引出しが、脚の内側に付きそう(ロックミシン等)なら?、取り付ける。取り付かないなら、あきらめる。
(5)
さてと、左側のあまったスペースを切り取りましょう!
 ノコギリは、デコラソーと言われる、細目のノコギリがいいです。
ノコギリの切れ具合と貴方の性格は合致しますから、性格が曲がっていなければ・・・、やめとこ!。
(6)
ノコギリで切った側面と上下の角を、ヤスリやサンドペーパーで、磨き、表面仕上げします。
(7)
日曜大工をされる方ならきっと持っている、色はマカボニー系のペイントを塗り、最後にラッカーで仕上げましょう。

ネムリ穴かがりで、パール縫い、ウィップ縫いって、何だぁ?!

縫い目風合い
ネムリ穴かかがりミシンによる2つの縫い目の区別
パール縫い

パール縫い(Purl stitch)
上下のカン止め部分(ブルーの部分)は平縫い(上下糸のバランスが均等)
左右のジグザグ縫い部分は、意図的に上糸を強めて、下糸が上に引っ張られた感じに仕上げます。
縫い目が立ったように見えます。
風合いにボリュームが出て、高級感があり、布帛のブラウスなどにお奨めです。

Purl を辞書で調べると
1 (編み物を)裏編みにする. 2 (レース・リボンなどに)ループで縁取りするという意味があります。

ウィップ縫いボビン糸通し1
ウィップ縫いボビン糸通し2
ボビンは、時計の逆回りに回るように
最後、4番外側へ引っ掛ける
ウィップ縫い

ウィップ縫い(Whip stitch)
上下のカン止め部分(ブルーの部分)も
左右のジグザグ縫い部分も
平縫い(上下糸のバランスが均等)で仕上げます。
縫い目にボリュームはありませんが
風合いが柔らかい感じに見えます。
伸びにも、追従しやすい縫い目ですから、
ニットやストレッチ素材などにお奨めです。
但し、伸びては困る場合は、最新の電子ネムリ穴かがりミシンをご利用の場合、
下縫い機能を使い、直線縫い走りステッチを入れることで縫い目が伸びきってしまうのを防ぎます。

Whip を辞書で調べると

(縫い目・縁などを)くける, かがる という意味があります。

パール縫いボビン糸通し1
パール縫いボビン糸通し
ボビンは、時計の逆回りに回るように
最後、赤い4番内側へ引っ掛ける



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