密度を調整しながらの刺繍データの拡大縮小
(応用編)


ここでは、どのようにして、密度を調整しながら、刺繍データの拡大または縮小をするかの方法を説明します。
ある部分はもとのタタミステッチの状態を保持しながら、他の部分ではタタミステッチのパターンを変更したりなども可能です。
まず、気球のサイズを150%に拡大します。(図1参照)
その際に、1番上の青い部分は元のタタミステッチを保持し、それ以外は全て別のタタミパターンに変更します。

図1



"Editor"モードでEmbirdを起動します。
"File"メニューから "Open" を選択し、刺繍データを開きます。(図2参照)

図2



気球上部の青い部分(色番号:2)を分離させます。
ポインタを画面右の "Object Order Bar" の2色目へ移動させ、マウスの右ボタンをクリックします。
するとメニューが表示されますので、 "Separate Color" を選択します。(図3参照)
刺繍データが3つの部分に分割されます。
色番号2よりも前の部分、色番号2の部分、そして最後に色番号2より後の部分です。
色番号2の部分は四角で囲まれ選択された状態になります。(図4参照)

図4



"Set Size" ボタンを押します。(図4参照)
 または、"Edit" メニューから "Set Size" を選択します。 
柄サイズを150%拡大に設定し、"Keep position" のチェックボックスを外し、 "Stitch Density..." ボタンを押します。

図4



"Adjust stitch density when resizing"(サイズ変更時に糸密度を調整する) と "Keep original fill pattern" (元のタタミパターンを保持する)をチェックします。(図5参照)
そして、"OK" ボタンを押し、一つ前のダイアログまでもどり、"OK" ボタンを押します。

図5



残りの2つのパーツ(色番号2より前と、それより後ろ)を選択し、4と5の操作を繰り返します。
ただし、"Stitch Density" ダイアログでは、"Keep original fill pattern"(元のタタミパターンを保持)のチェックを外し、"Fill 1" を選択します。(図6参照)
注:複数のブロックを選択するには、一つ目のブロックで左クリックをして、Shiftキーを押しながら次の選択したいブロックで左クリックをします。 
画面中央の刺繍データが表示されているところで選択できますが、画面右にある "Objects Order Bar" からも選択できます。

図6



最後に、"File"メニューから "Save As..." を選択し、新しく拡大された刺繍データをハードディスクに保存します。
3つのブロックは保存する際に自動的に結合されますので、あえて、保存する前にその作業を行う必要はありません。
拡大(及び編集)された結果が表示されます。(図7参照)
一番上部分だけが、同じパターンのタタミで、その他が変更されているのが分かります。

図7